作品について

【とびかんな】
「てん・てん・てん」の素朴な模様が、
手仕事を感じさせ、
何とも愛着がわきます。
化粧土をかけた器をろくろに乗せ、
回転させながら鉄製の湾曲したかんなをあてると、
かんながピョンピョンはじかれ飛んでいきます。
そして、かんなの当たったところだけ削られ、
模様がうまれます。
かんなの角度や力の入れ具合によっても、
彫りの調子が違ってくるため、
熟練が必要です。

【翁明マット】
艶消しのやわらかな質感が、
優しい気持ちになれる器です。
今までの素朴小石原らしさと
"いまどき感”をあわせ持つ、
新しい小石原焼が焼き上がりました。

【しのぎ】

一本一本手彫りした、
愛嬌たっぷりのしのぎ模様。
すっきりした見た目で、
料理をひき立てる名脇役の器です。

【刷毛目】
刷毛で白い化粧土を塗って乾かないうちに、
刷毛で軽く叩いて刷毛目を表す伝統技法。
リズミカルに打たれたしま模様は、
華やかな存在感を放ちます。

【四方掛け】
器の中心から、
四方向に化粧土をかけて生まれる模様です。
柄杓から打ちかけられた化粧土は、
今にも動き出しそう。

【水玉】
白い化粧土をまるくくり抜くと、
小石原の鉄分を多く含む土が
顔をのぞかせます。
ウキウキがかわいい大きめの玉が、
使うたびに優しく語りかけてきそう。

【うずまき】
化粧土を刷毛にたっぷりと取り、
ろくろでくるりと器に塗ります。
ろくろの仕事の美しさを楽しめる器です。

【黒マット】
光をおさえた深みのある黒。
器の形を引き立てる端正な表情は、
どんな料理も受け入れそう。

【ドット】
伝統のとびかんなの上に、白化粧土で、
愛らしい小さなドットを施しました。
おどる雨粒のようでもあり、
舞い降る雪のようでもあり・・・。

【ツートン】
白く塗られた化粧土と小石原の土本来の色。
白とグレーのやわらかなコントラストが
器の形をより際立たせ料理を
おいしく引き立てます。